表題番号:2018K-164 日付:2019/04/05
研究課題海外駐在員の身体的、精神的健康およびパフォーマンスへの現地国の生活環境の影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 准教授 山野井 順一
研究成果概要

 本研究の目的は、日本企業の海外駐在員を対象とし、駐在先の環境汚染の程度が海外駐在員の身体的、精神的健康を通じて駐在員のパフォーマンスにどのように影響を与えるかについて、統計的分析を用いて定量的に明らかにすることである。企業のグローバル化と海外進出の増加に伴い、海外駐在員の数は激増しているものの、駐在員の個人レベルのパフォーマンスに影響を与える要因については、いまだ研究が不足している。既存の経営学分野の研究においては、海外現地法人の組織としてのパフォーマンスに集中的に焦点が当てられ、その現地法人の運営に大きく影響する駐在員の個人レベルのパフォーマンスの決定要因についての研究はいまだ発展途上である。2014年から2017年までの日本の製造業A社に所属する海外駐在471名のデータから、環境汚染の程度についての身体的健康についての影響は見られなかったが、文化的差異については影響が示唆された。