表題番号:2018K-141
日付:2019/02/01
研究課題獲得形質遺伝の可能性探索
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 教授 | 伊藤 悦朗 |
- 研究成果概要
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親の獲得形質は子に遺伝するのか?この問題をモノアラガイのオランダとカナダの系統ならびにそれらのF1を用い、2つの学習を施して研究した。また、セロトニンとドーパミンの脳内濃度を測定した。味覚嫌悪学習ではオランダが他よりも優秀で、脳内セロトニン量も有意な差があった。呼吸オペラント学習ではカナダが他よりも優秀で、かつドーパミン濃度も有意に異なっていた。一方で、成績が良いまたは悪い系統内での子孫について、味覚嫌悪学習での鍵刺激となるショ糖への応答性を調べたところ、どちらの子孫でも有意な差はなかった。すなわち、優秀な系統とそうでない系統は存在するものの、その機構解明は今後の課題となった。