表題番号:2018K-119 日付:2019/03/01
研究課題デューイ思考教育論に基づく民主的市民育成の実験の成果と課題
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 佐藤 隆之
研究成果概要
デューイが『思考の方法』(1910年)で提起した思考論に基づく教育論(以下、「思考教育論」)を実践に移した、コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジの附属校ホーレスマン・スクールの実験について検討した。同校では、デューイの思考教育論を応用した幼児教育の改革に取り組んだ。それが後に市民育成の実験へと発展する。本研究では、ホーレスマン・スクールではデューイをどのようにして実践し、いかなる結果となったのかということに焦点化して、デューイの幼児教育論と、それを実践した教師による報告書に分析を加えた。それを通して、成果があがったとされることと、課題として残されたこと、デューイの提案とそれに対する実践者の理解のずれ、デューイがもっとも重要かつ実現困難とした教師に求められる能力などを明らかにした。