表題番号:2018K-107 日付:2019/04/02
研究課題20世紀の植民地独立期における文書隠蔽工作:諸帝国の比較研究に向けた基礎的調査
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 准教授 佐藤 尚平
研究成果概要
 第二次世界大戦後、イギリス帝国は凋落し、世界中の植民地が独立した。この混乱の最中、イギリスが各地で不都合な文書を隠蔽していたということを示す新出史料が、近年発見された。
 申請者は、イギリスによるこの世界的な文書隠蔽工作の全容を解明することを目指して、以前から研究を進めている。その一方で、この作業を通じて新たな課題も浮上してきた。すなわち、イギリス帝国の隠蔽工作を、他の事例とも比較しながら、世界史全体の中に位置付けることが必要になってきたのである。そこで、世界史的な検討を行うための第一歩として、本研究計画では、イギリス以外の帝国や国家の事例について基礎的な調査を行った。