表題番号:2018K-106 日付:2019/04/01
研究課題ポスト黒死病時代エジプト・シリアにおける家族と女性:寄進文書を手がかりに
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 准教授 五十嵐 大介
研究成果概要
本研究課題は、ポスト黒死病時代(14世紀半ば~)のマムルーク朝エジプト・シリア社会における家族のあり方と、その中で女性が果たした役割について明らかにすることを目的とした。その研究成果は、研究代表者(五十嵐)が伊藤隆郎氏(神戸大学)と共同で責任編集を務めた、欧文学術誌Orient, Vol. 54の特集Women and Family in Mamluk and Early-Ottoman Egypt, Syria, and Hijazとして結実した。本特集号には、国内外の研究者計8名の論文が掲載され、2019年3月に刊行された。本特集号には、研究代表者も、近年のマムルーク朝時代の女性・家族研究の研究動向と、14世紀末のカイロに生きたマムルーク軍人の娘Tatarkhān bint Tashtamurの遺言寄進文書を用いた英語論文を発表した。