表題番号:2018K-105 日付:2019/04/07
研究課題関東地方における後期旧石器時代前半期の石刃石器群の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 長崎 潤一
研究成果概要
 本研究は後期旧石器時代前半期の石刃石器群について、旧石器集団の遊動領域や、その石刃生産技術、石材運用システムの検討を企図したものである。特に前半期後葉(Ⅸ上~Ⅶ層段階)になると、大型の石刃をかなりの量、生産する遺跡が出現する。こうした前半期後葉の石刃生産遺跡の代表的例が、みなかみ町後田遺跡である。
 この後田遺跡の未発掘部に、2018年10月4日~10日に4m×4mの範囲を調査した。既調査で石刃生産関連遺物の出土場所に隣接する地点を調査地とした。今回の調査では、旧石器包含層の上位に、縄文時代包含層、古墳時代包含層、古墳時代竪穴住居、古代竪穴住居が出土し、旧石器包含層には達しなかった。