表題番号:2018K-101 日付:2019/04/02
研究課題戦前期早稲田大学史の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 真辺 将之
研究成果概要
東京専門学校から早稲田大学へと至る戦前期早稲田大学誕生の過程の検討を行った。当初日本語による速成教育を売りとしていた東京専門学校が、大学化をめざすなかで英語教育を必要とし、かつ他の高等教育機関が次々と日本語教育を行っていくようになっていくなかで、「学問の独立」のスローガンのうち、政治権力からの独立という要素のみがクローズアップされるようになっていき、日本語速成教育という要素は早期に失われていくこと、そのなかで多様な経路と独自の学風を育成することで、他校との差別化を図ていく過程を検討した。その成果は別記の通り発表したほか、大学で現在編纂を進めている『早稲田大学百五十年史』としても今後発表される予定である。