表題番号:2018K-097
日付:2019/04/02
研究課題対抗宗教改革期宣教美術の日本における受容と変容-《大天使ミカエル》を中心に
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文学部 | 教授 | 児嶋 由枝 |
- 研究成果概要
本研究においては特に、マカオのサン・パウル聖堂美術館にある《大天使ミカエル》、及び2015年に長崎県生月島で発見された“かくれキリシタン”の聖画《大天使ミカエル》に焦点をあてた。申請者の科研費研究の対象となる宣教美術において《大天使ミカエル》図像は特異な位置付けであり、科研費とは別にさらに詳細に検証する必要があるからである。そして、日本における《大天使ミカエル》図像の特徴が明らかとなった。特に、これら双方の《大天使ミカエル》に見られる“聖体”の表現に着目する。対抗宗教改革期(カトリック改革期)に宣教地において信じられていた“聖体”の持つ奇蹟的な力について具体的に検証できたのは重要といえる。