表題番号:2018K-089 日付:2019/04/08
研究課題『万葉集』諸本の研究-江戸期を中心に-
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 高松 寿夫
研究成果概要

諸機関の万葉集関係文献の調査・閲覧を行った。

岩瀬文庫では寛永版本(柳原家旧蔵本)、中之島図書館では活字無訓本、伊達文庫では江戸期写本および万葉類葉抄写本、蓬左文庫では前年度に引き続き江戸時代前期写本2種を、それぞれ調査の主な対象とした。

版本では、書き込みの内容の吟味が関心の中心であったが、岩瀬文庫の版本は、彰考館に伝来した写本(校本万葉集等では「阿野本」と呼ばれるもの)の親本との校異情報が書き込まれていると考えられる。

また、伊達文庫写本については、田中大士・日本女子大学教授より、重要なご教示を頂戴した。今後の課題たい。

文献調査等において、文学研究科博士課程在学の甲斐温子さんの協力を得た。