表題番号:2018K-082 日付:2019/03/18
研究課題国際比較実験による「行動免疫仮説」の文化的基盤の検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 福川 康之
(連携研究者) University of Macau Professor Allan B. I. Bernardo
研究成果概要
 本研究の目的は,国内外で潜在連合テスト(IAT)用いた実験を行い,行動免疫特性と高齢者に対する無意識的差別感情との関連を検討した.中国(マカオ)の大学生66名を対象とした調査と実験を行った結果,以下の結果が得られた.1)顕在的エイジズムと潜在的エイジズムは統計的に無相関であること.2)女性,高齢者と同居中である,高齢者に好意的である,行動免疫特性が強い,といった被験者の特徴は,顕在的エイジズムを低める要因であること,3)年齢が高い,ストレスが低い,といった被験者の特徴は,潜在的エイジズムを低める要因であること,4)知的機能が低い被験者は,高ストレス状況下で高い潜在的エイジズムを示すこと.