表題番号:2018K-076 日付:2019/04/01
研究課題社会的養護における「子ども支援」のありかた
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 喜多 明人
研究成果概要
 本研究の目的は児童福祉法改正により今後増加する里親制度に育つ子どもへの子ども支援を検討するため、里子は里親からの体罰等をどう感じたか、安全な成長のために里子が求めていることを明らかにすることである。元里子にインタビュー調査を行い、里子は養育者からのあらゆる形態の体罰等に否定的感情を抱き、身体的暴力より措置変更を想起させる暴言に深く傷つくこと、居場所となった里親家庭からの措置変更への不安から悩みを周囲へ相談できない状況が明らかになった。社会的養護に育つ子ども支援として、子どもが措置変更の不安なく悩みを相談でき、子どもを問題解決の権利主体として支援する第三者権利擁護機関の必要性が示唆された。