表題番号:2018K-061 日付:2019/04/05
研究課題古典古代末期の詩人たちと文学の伝統 叙事詩的作品を中心
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 宮城 徳也
研究成果概要
特定課題の研究費によっって,科研費による助成金と相補って,10日間ほどフィレンツェに滞在し,ラウレンツィアーナ図書館で,クラウディアヌスの写本を閲覧し,今回の課題である叙事詩,共通の韻律を用いるなどおよび作詩法的に関連すると思われる政治詩の伝承形態を確認することができ,特に写本による字体や行わけの違いなど,時代や筆記者の個性を認知して,古代末期クラウディアヌスが中世において,現代以上に教養人の読書対象であったことを確認することができた.また,フィレンツェ,ボローニャの考古学博物館でギリシア陶器を体系的に見ることができ,ラヴェンナのサン・ヴィターレ聖堂付属の博物館で,ミルティアデスの胸像を見ることができ,時代は様々だが,古典古代の図像表現と文学作品の関係を考察している契機とすることができた.