表題番号:2018K-052 日付:2019/04/04
研究課題民事訴訟における当事者の行為規律としての真実義務
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 教授 松村 和徳
研究成果概要

 2018年度の研究課題に対する真実義務及び手続による失権という当事者行為規律の研究対象項目に関する沿革的な議論と現在の状況に関する比較法的検討結果の整理、分析研究を実施した。とくに、オーストリア民訴法における手続集中理念から導き出される真実義務・完全陳述義務について考察し、わが国民訴法の争点整理手続終了時において争点に関する裁判所・当事者間の確認及び討論義務の提唱が可能かを検討した。その間、当事者の行為規律に関するドイツ民訴法の議論の中で、特に、主張責任を負わない当事者の第二次主張責任に関する議論と真実義務との関係、及びスイス民訴法における裁判所の発問義務と同時提出主義の議論を中心に検討した。