表題番号:2018K-050 日付:2019/02/05
研究課題民事訴訟制度に対する利用者評価の分析(続)
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 教授 菅原 郁夫
(連携研究者) 一橋大学 教授 山本和彦
(連携研究者) 京都大学 教授 山田文
(連携研究者) 東京大学 教授 垣内秀介
(連携研究者) 早稲田大学 准教授 石田京子
研究成果概要

本研究は、200620112016年に実施された民事訴訟利用者調査の結果の2次分析である。成果としては、判決事件と和解事件の比較から、経年的にみて和解当事者の評価の低下傾向がみられること、ジェンダーの視点からは、徐々に女性回答者の比率が増えつつあるが、本調査では制度評価全てに関しては女性の評価が低くなっていること、訴訟結果の履行に関し、判決事件では裁判過程や裁判官の評価が、和解事件では自己の弁護士の評価が任意履行に影響を及ぼす可能性があること、制度に関する評価は、大規模法人の評価が有意に高く、かつ同評価は調査毎に有意に上がっており、改革の成果が大規模法人に顕著に見られること等を見出した。