表題番号:2018K-029
日付:2019/04/03
研究課題予防原則と将来世代との衡平の確保
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 法学学術院 法学部 | 教授 | 大塚 直 |
- 研究成果概要
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予防原則に関する環境法の個別分野を研究し、第1に、気候変動に関して将来世代の利益を確保するための制度化として、イギリス気候変動委員会に注目した。気候変動には科学的不確実性は残されているが、近い将来様々な災厄が襲ってくることは確実であることからすると、わが国でもこの種の委員会を導入すべきである。
第2に、プラスチック海洋汚染に関しては、人間の健康への影響についてはまだ科学的に不確実な状況にある。第1に、プラスチック資源戦略を展開する際には、資源管理、温暖化、海洋汚染の3つの課題を総合的に扱う必要があること、第2に、プラスチックについて容器包装に特化した制度は改変する必要があることが明らかになった。