表題番号:2018K-011 日付:2019/03/18
研究課題人口成長内生化モデルにおける金融政策と最適地方課税の関係
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 金子 昭彦
研究成果概要

本研究では、地方政府が消費税率および資本税率を、中央政府が金融政策をそれぞれ独立に決定している状況での、最適地方課税政策を考えている。中央政府は新規発行された貨幣を地方政府に均等に分配している。我々は、以上の状況をにさらに2つのケースに分けて分析した。すなわち、地方政府の財政支出がその政府に還元されないケースと地方政府の財政支出がその政府に還元されるケースである。分析の結果以下のことが分かった。1.どちらのケースにおいても、拡張的金融政策により、消費税と資本税の最適な組み合わせにおいて、資本税率がより高くなる。2.最適な消費税率のレベルはケース2の方が大きくなる。