表題番号:2018K-010 日付:2019/04/08
研究課題カーボンプライシングの事後評価と長期的目標実現のための制度オプションの検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 有村 俊秀
研究成果概要
本研究は二つのアプローチで実施した。第一に、世界各国のカーボンプライシングの状況について、情報を収集しと各国制度の統計的な事業所レベルデータを用いた事後検証の研究のレビューを行った。その結果、各国でカーボンプライシングにより、削減効果があることが示唆された。また、経済影響については、大きな負の影響がないことが示唆され、経済成長との両立も確認された。
第2に、東京都排出量取引制度について、事業所レベルデータを用いた事後検証を行った。計量分析の結果、電力価格上昇や震災の影響を考慮しても、排出量取引による削減効果が大きいことが示された。