表題番号:2018B-326 日付:2019/03/12
研究課題事態把握における日本語の主観性の指標作成‐受動、授受、-てくるを中心に‐
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 日本語教育研究センター 講師 鄭 在喜
研究成果概要
本研究は、認知言語学の基本概念である事態把握を用い、日本語の主観性の客観的指標作成を試みることを目的とするものである。第二言語としての日本語学習要望者が年々増加しているなか、日本語母語話者の事態把握の傾向を明示することは日本語習得において重要であると考える。そこで、本研究では日本語独特な観点とされる「受動」、「授受」、「‐てくる」の3つの文型を取り上げ、その事態把握の傾向を分析し、日本語の主観性を客観的に示す指標作成を試みる。その第一段階として本研究では日本語母語話者の「受動表現」の産出に焦点を当て調査を行った。