表題番号:2018B-318 日付:2019/03/14
研究課題武力紛争の影響下にある子どもの安全保障
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 大学院アジア太平洋研究科 教授 勝間 靖
研究成果概要
 武力紛争の影響下にある子どもに焦点を絞りながら、暴力・人権侵害・貧困に直面する子どもや難民の置かれた状況を分析することをとおして、「子どもの安全保障」学の構築を進めた。これまでの「人間の安全保障」をめぐる政策的および理論的な発展を踏まえたうえで、平和・人権・開発という三つの領域を統合的にとらえる学際的なアプローチを用い、武力紛争の影響下にある子どもの安全という課題を分析するためのモデルを提示しようとした。そのモデルの有効性を実証的に検討するために、女子や子ども難民が直面する複合的な脅威を事例として取り上げ、その脅威の現状を把握したのち分析すると同時に、武力紛争の影響下など、とくに脆弱な立場に置かれた子どもたちの生活環境を分析した。
 研究成果の一部は、以下の書籍として刊行されている。
 勝間靖編著『持続可能な社会をめざして〜私のSDGsへの取組み』国際書院、2018年9月(217).[ISBN: 978-4-87791-292-5]
 国際開発学会[編]『国際開発学事典』丸善出版、2018年11月(613).[ISBN: 978-4-621-30340-5]