表題番号:2018B-305 日付:2019/03/13
研究課題大学のスポーツ推薦入学者の「学業」と「競技活動」の両立をめぐる実証的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 助教 小野 雄大
(連携研究者) スポーツ科学学術院 助教 梶 将徳
研究成果概要

 今年度は,大学のスポーツ推薦入学者の「学業」と「競技活動」の両立を考えるために,大学紛争の時期における学生競技者の社会的位置づけを検討した.

学生競技者は,大学当局から様々な優遇を受けていたことを背景に,大学紛争では大学当局のボディーガードとして機能した.しかし,その際,学生競技者が暴力的な行為を働き,さらには大学改革の過程で学生競技者のセミプロ化が問題視されることでネガティブなイメージが形成された.それは,運動部の活動体制に大きな影響を及ぼし,日本の競技者養成体制の根幹をも揺るがす事態となった.そして,大学紛争に関する報道を通して,学生競技者には「体育会系」という呼称が付された.