表題番号:2018B-303 日付:2019/04/04
研究課題バイオフィードバックを活用した野球肘の予防とその運動力学的メカニズムの解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 矢内 利政
(連携研究者) ミズノ株式会社 鳴尾丈司
研究成果概要
投球肘障害の発症原因のひとつは投球時に発生する肘関節内側部への外反ストレスである。本研究では、この外反ストレスを簡易的かつ正確に計測する方法を考案し、その妥当性を検証した。ボール,手部,前腕部を1つの剛体とみなした際の重心位置に慣性センサを貼付し,得られた計測値をもとにニュートン・オイラー運動方程式を解いて外反ストレスを算出した.この外反ストレス値と動作解析システムから得られた計測値を比較した.その結果、両システムによって算出された外反ストレスの最大値の間には有意な正の相関が認められた.この結果は,慣性センサを用いて外反ストレスを計測し、その値を用いて試技間比較を行うことの妥当性を示すものである.