表題番号:2018B-293 日付:2019/02/13
研究課題伸張性運動に伴って生ずる筋損傷に対する非侵襲的なバイオマーカーの妥当性
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 岡田 純一
(連携研究者) スポーツ科学学術院 教授 鈴木克彦
研究成果概要
本研究は,タイチンNフラグメント(TF)が持つバイオマーカーとしての妥当性を検討するために,運動誘発性筋損傷中の尿中TF濃度と血中Creatine Kinase(CK)活性値および筋損傷諸指標との相関関係と,各被験者の尿中TF濃度応答の相違を決定する要因を明らかにすることを目的とした.健常男性16名に対し,肘関節屈曲筋群の最大伸張性収縮運動実施前,運動直後,24〜144時間後に諸測定を実施するとともに,質問紙によりトレーニング履歴を得た.その結果,TFはCKおよびその他筋損傷指標と強い相関関係を持ち,各被験者の尿中TF濃度の相違にはトレーニング履歴が要因として関与していることが示唆された.