表題番号:2018B-284 日付:2019/04/13
研究課題脳卒中片麻痺患者の感覚運動野の活性化を目指した運動錯覚現象のリハビリ応用への挑戦
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 藤本 浩志
研究成果概要
 四肢の関節運動に関わる筋肉の腱への振動提示により,関節が動くように感じる錯覚が生起する.本研究では,昨年度に引き続き,以下の課題を目的として研究を行った.
(1) 前年度に開発した刺激位置固定方法の簡易化のための機構をさらに改良する.
(2) 適用事例を継続的に増やしことによって,効果の評価を行う.
 改良した装置を使用し,前腕屈筋の腱に振動刺激を提示し,手首伸展錯覚を生起の有無を確認した.その結果,実験参加者は自分で手首部分を装置の適切な位置に設置できるようになった.また錯覚生起率はほぼ100%,明瞭度と痛みも妥当な範囲に収まり,開発した装置によって明瞭な手首伸展運動錯覚が生起することが確認できた.