表題番号:2018B-282 日付:2019/04/08
研究課題感情の一般性と安静時脳活動及び精神的健康の関連についての検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 助手 光山 裕生
研究成果概要

感情評価の一般性とは,ある刺激を受けた際に他の人と同じような(一般的な)感情を認知するかどうかの傾向である。本研究では,感情喚起画像を見た際の感情価の評価値から定めた感情カテゴリーと画像に元々設定していた一般的な感情カテゴリーの一致率(感情評価一致率)を算出し,感情評価一致率が精神的健康と関連しているかを検討した。ピアソンの積率相関係数を算出した結果,感情評価一致率と特性不安に有意な正の相関が認められた。つまり独特な感情を持ちやすい人ほど特性的な不安は低い可能性が示唆された。本研究ではサンプル数が12と少数であるため,今後検定力を高め,改めて検討する必要がある。