表題番号:2018B-274
日付:2019/04/02
研究課題脳形成における中心体関連タンパク質Radmisの機能解明
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 人間科学学術院 人間科学部 | 教授 | 榊原 伸一 |
- 研究成果概要
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ヒトの遺伝性小頭症Filippi症候群の原因遺伝子radmisは,胎児期~成体脳の神経前駆細胞の分裂紡錘体極・中心体に局在し,中心体複製や紡錘体形成を制御することで神経前駆細胞の正常分裂進行に必須の機能を担うと推定される。radmisタンパク質は神経幹細胞系譜の放射状突起と分裂時の紡錘体極中心体に局在する。radmis強制発現・発現抑制により細胞周期の停止の異常が観察される。本研究ではradmis抗体により脳分画からの共免疫沈降実験、胎仔脳の免疫電顕観察を行い、radmisが中心体タンパク質と複合体を形成すること,さらにradmisタンパク質が神経幹細胞で中間径フィラメントと結合し,放射状突起の維持・形成に必須の役割を持つことを示した。