表題番号:2018B-270 日付:2019/04/05
研究課題介護職の参加による認知症の行動・心理症状に対応するロボット開発のプロトコル作成
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 加瀬 裕子
(連携研究者) 早稲田大学社会科学学術院 助教 山崎竜二
研究成果概要
本研究では、BPSD削減に効果のあるロボットを開発するアクションリサーチを行い、介護現場のユーザーの参加により開発する方法のプロトコル(典型的手順)作成を目的とした。2018年4月に、早稲田大学「人を対象とする研究倫理審査委員会」への申請と研究参加者(介護職・ボランティア・認知症高齢者と家族等)の募集と説明を行った。ロボットの対応が有効と思われるBPSD症状を持つ利用者6名を選定し、2019年1月-3月にかけて参加高齢者のBPSDと介護者負担についてスケール(GDS, EQ-5D+C, BPSD頻度 Zarit介護負担スケール)を使用し、遠隔操作によるアンドロイド型ロボットTerenoidを使用して、週三回の介入と効果測定を行った。施設利用者の変化については、現在分析中である。介護職の変化は、認知症高齢者がロボットとコミュニケーションする姿を見て、仕事に達成感を感じることがインタビューによって確認された。