表題番号:2018B-268 日付:2019/04/09
研究課題湿度が与える感性、生理への影響の探索
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 永島 計
(連携研究者) 奈良女子大学、生活環境学部 准教授 中田大貴
(連携研究者) 早稲田大学、人間科学 助教 丸井朱里
(連携研究者) 早稲田大学、人間科学 大学院生 増田雄太
(連携研究者) 早稲田大学、人間科学 大学院生 加藤一聖
(連携研究者) 脳情報通信融合研究センター 研究員 眞野博彰
研究成果概要

湿度皮膚表面の濡れは、ヒトの体温調節に大きな影響を与える因子であり、衣服素材の開発や室内環境設計などの応用面からも重要な研究対象である.湿度や皮膚表面の濡れは、蒸れ感濡れ感として我々の意識にのぼり、温熱的な不快感につながる.また、物理的に発汗(蒸散性熱放散)の効率を低下させ、汗腺での汗の生成を抑制する.しかし、ヒトの濡れセンサーは同定されていない.さらに、皮膚表面の濡れの受容を起点とした体温調節反応のメカニズムは未知である.研究では、行動実験と機能的脳画像法(fMRI)を用いて、濡れ感に関わる脳部位を同定し、温冷感と圧覚の2つの異なる感覚から形成されると推察される濡れ感を、脳内情報伝達解析により明らかにすることを目指した。本年度は、①②に関わる行動実験を行い、MRIを用いた実験の基礎的研究を行った。また、以前から行っていた関連する温熱感覚に関わるMRI実験を完成し、論文化した。2019年度以後の基盤研究Aに本課題が採択され、研究の発展が可能となった。