表題番号:2018B-264 日付:2019/03/25
研究課題ADHDを中心とした発達障害児のための落ち着く環境に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 准教授 佐藤 将之
研究成果概要

 本研究では、注意欠陥・多動性障害(ADHD)を中心とした発達障害児童に着目し、多動な児童や気になる児童の(1)環境的支援の実践過程や(2)身体の動きと環境要素との関係を明らかにする。特に対象を就学前児童とすることで、早期発見や早期ケアによって、発達障害の悪化を防ぐことを目的としている。

 2018年度は、落ち着く環境に着目し、夜間保育園と動きのある環境を用意した保育園での調査を実施した。アンケート調査から延長保育前の夕方の時間帯に最も落ち着きがなくなることがわかった。落ち着きを判断する指標として心拍に着目したところ、午睡や夜間就寝時には心拍数が低く、ばらつきのある活動としてごろ寝、高い範囲で推移する園庭あそび、などが確認できた。