表題番号:2018B-254 日付:2019/03/17
研究課題現代における外来語の表記の実態とその背景に関する調査研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 笹原 宏之
研究成果概要
 本研究は現代諸メディアにおける外来語の表記の使用実態とその原因の解明について研究の基盤を形成するものである。内閣告示「外来語の表記」が公布されて四半世紀が過ぎ、国が定めた「キャンデー」「メーキャップ」等の公的な表記は、新聞、雑誌、テレビやWEBなど各種メディアにおいて現代の使用実態から乖離している現実が確認された。一方、「tabacco」「煙草」「瓲」「釦」の類も言語景観の面で注目される。戸籍では姓名や地名のローマ字表記はなおも認められていないが、外来語由来のそれをカタカナ、ひらがな、漢字で表記するケースを採集し分析した。表記の揺れを生じさせる原因に関しても個々の状況と背景を複数捕捉した。