表題番号:2018B-253 日付:2019/02/25
研究課題LGBTの権利保障に関するラテンアメリカ主要国の比較研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 畑 惠子
(連携研究者) 社会科学総合学術院 助教 渡部奈々
(連携研究者) JETROアジア経済研究所 研究員 近田亮平
研究成果概要
アルゼンチン、ブラジル、メキシコはLGBTの権利保障(同性婚、養子縁組等)において先進的であり、国連を舞台に国際世論をリードしてきた。本研究では、その一因が80年代の民主化過程とその後の国際基準を優先する政治姿勢にあるとの仮説のもとで、3か国の法整備の経緯を比較検討した。2018年には同性婚を人権とする米州人権裁判所裁定、コスタリカ、キューバにおける同性婚承認への動きなど、権利保障の進展があった一方、ブラジルを筆頭に「ジェンダーイデオロギー」批判というバックラッシュも始まった。このような保守的新潮流、エバンジェリカルズなどのカトリック以外の宗教の影響を加えた考察の必要性が明らかになった。