表題番号:2018B-249
日付:2019/02/14
研究課題日本の為替介入政策の長期的効果検証
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 社会科学総合学術院 社会科学部 | 教授 | 北村 能寛 |
- 研究成果概要
- 本研究では、「為替介入により企業の為替リスクが長期的に軽減される」を検証することで、為替介入の長期的効果を検証した。研究方法を単純に要約すれば、以下となる。個々の企業の株価変化率を為替レート変化率に回帰し、その係数の大きさ、統計的信頼度が、為替介入との関連でどう変化するかを検証する。回帰式のその他説明変数は、ファイナンス理論に基づき、慎重に選択する。結果の統計的信頼性を担保するため、サンプリング手法の一種であるワイルド・ブートストラップで、回帰係数の信頼区間を得る。ワイルド・ブートストラップを用いるメリットは、1)小サンプルにおける(誤りの帰無仮説を正しく棄却する)検出力の向上、2)回帰式の誤差項に予め決められたパラメトリックな仮定が(極力)不要な点である。本研究成果は論文としてまとめ上げられ、現在国際専門誌に投稿・審査中である。