表題番号:2018B-240 日付:2019/03/26
研究課題アナログ・ディジタル混成型ニューラルネットワーク構築のための基礎研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 教授 大澤 隆
研究成果概要
単一トランジスタ(1T)と単一容量(1C)からなる複数の1T1C型DRAMセルに電荷を蓄積させてそれを人工シナプスと見做し、各シナプスに蓄積された電荷を再配分することによりアナログ的な積・和演算をローパワーで実行するアナログ・ディジタル混成型ニューラルネットワークを考案した。回路シミュレーションにより、演算の線形性と等値性を確認した[1]。  他方、ReRAMを2値の抵抗値記憶素子として2個のトランジスタと2個のReRAMからなるシナプスを考案し、これを用いたニューラルネットワークを提案した[2]。ハードウェアのランダムバラツキ情報を考慮した学習法を採用することにより、バラツキに対する推論精度が大幅に改善できることがシミュレーションによって判明した[3]。