表題番号:2018B-237 日付:2019/04/09
研究課題磁気粘弾性ゴムファイバーの創製および出力可変式持ち上げ補助スーツへの生体応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 教授 田中 英一郎
(連携研究者) 早稲田大学 准教授 三宅丈雄
研究成果概要
ゴムを引き伸ばしたときの反力を用いてパッシブな動作補助スーツを開発した.特に,持ち上げ動作を補助するための構造として,ベルトが上腕から肩越しに背中に抜け,大腿部裏から膝頭に,そして足裏まで連結される構造とした.本スーツ使用により,持ち上げ動作時の上腕二頭筋および脊柱起立筋の筋活動の最大値が35割程度軽減することを確認した.さらに,持ち上げる対象の違いによってゴムベルトの硬さを調節できるよう,磁気粘弾性ゴムファイバーを試作した.本材料に磁力を加えることによりある程度の伸び率まではばね定数が増大するが,上限を超えると磁力を加えないときの値と等しくなることを確認した.