表題番号:2018B-209 日付:2019/04/23
研究課題温度による生体操作にむけた温度感受性タグの改良と利用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 岡野 俊行
研究成果概要

我々はこれまでに、2つのモノクローナル抗体(C1mAbC13mAb)がニワトリクリプトクロム4に対して、それぞれ光と温度変化に依存して結合状態が変化することを見出した。本研究では、これらの抗体を利用し、光タグと温度タグによるタンパク質の高速かつ高純度な濃縮・精製法を実現することを目指した基礎研究を行った。その結果、C13mAbの温度依存性を利用して、ニワトリ網膜およびcCRY4発現酵母細胞からのタンパク質の特異的な精製に成功した。さらに、これらの系を利用した光タグと温度タグシステムの改良を目的とし、C13mAbの一本鎖抗体を作成し、ゲルに固定化してタンパク質精製に利用することに成功した。