表題番号:2018B-207 日付:2019/04/16
研究課題古典的時計遺伝子kaiAを欠く減衰型概日リズムの発振メカニズムと生理的意義
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 岩崎 秀雄
(連携研究者) 早稲田大学 助手,D2 河本尚大
研究成果概要
シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942の概日時計は時計タンパク質KaiA, KaiB, KaiCからなり,これら三つの蛋白質とATPをインキュベートすることでKaiCのリン酸化振動を試験管内で再構成できる。このことから,三種類のKai蛋白質は「生物時計の最小構成単位」として広く認知されている。しかし,私たちは,必須の時計因子と考えられてきたKaiAの機能欠損株においても, kaiBC遺伝子発現(プロモーター活性)に減衰型の振動が再現よく見られることを発見した。2018年度は,この減衰振動の分子メカニズムを検討するうえで,Kai蛋白質の性質を踏まえるべくKaiA存在下および非存在下でのKai蛋白質複合体形成能に関してin vivoとin vitroで解析した。