表題番号:2018B-202
日付:2019/02/09
研究課題テラヘルツ分光による高分子ナノコンポジットの優れた絶縁特性発現機構の解明
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 大木 義路 |
- 研究成果概要
- 高分子をナノコンポジットとすることで絶縁特性が向上する現象を明らかにするために,種々のフィラーをエポキシ樹脂に添加したコンポジット材料のTHz吸収スペクトルを取得し,エポキシ樹脂とフィラー界面に働く相互作用の評価を試みた。エポキシ樹脂にナノサイズのルチル型TiO2または,ナノサイズのSiO2とマイクロサイズのMgOを共添加すると,THz領域の吸収量が増加し,フィラー自身から求めた吸収量よりも2倍以上大きくなる。この結果は,コンポジット材料のTHz領域における吸収増加の要因として,フィラー自身の吸収とは別にエポキシ樹脂とフィラー界面における相互作用の影響が,1つの可能性であることを示唆している。