表題番号:2018B-196 日付:2019/03/28
研究課題コラーゲン3重らせんの自律的な熱適応機構へのシャペロンの介入による分子進化の促進
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 小出 隆規
(連携研究者) 先進理工学部 化学・生命化学科 助教 増田亮
(連携研究者) 先進理工学部 化学・生命化学科 大学院生 藤井一徳
研究成果概要

一般にタンパク質は、一次構造すなわち、遺伝的に規定された構造熱安定性を有しているとされる。しかし、コラーゲン3重らせん構造の熱安定性においては、プロリンの4位水酸化を主とする高度な翻訳後修飾による寄与が大きく、その分子メカニズムから、自律的フィードバック機構をもつ修飾量の調節によって熱安定性のチューニングがなされていることが推定される。本研究では、魚類から樹立された線維芽細胞株を様々な温度で培養し、分泌されたコラーゲンを分析した。その結果、コラーゲン3重らせんの熱安定性は環境温度に応じてチューンされうることが示された。