表題番号:2018B-194 日付:2019/05/28
研究課題ルテニウム三核錯体を触媒とする窒素の還元
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 山口 正
研究成果概要
 CF3COOHを0当量から10当量添加して,[Ru3O(CH3COO)6(py)2(N2)] (py = pyridine)のDMSO中でのサイクリックボルタンメトリー測定を行なった。酸を添加しない時に観測された約-1.4 V vs SSCEに観測される第二還元波のピークが、酸の添加により約 0.5 V正電位シフトした。次に,DMSO中で10当量のCF3COOHを加え,[Ru3O(CH3COO)6(py)2(N2)] のバルク電解を行い,アンモニアの発生を確認した。設定電位を-1.0V vs SSCEにして電解を行なったところ,錯体量の約40%のアンモニアの生成が確認できた。その結果,還元電位を適切に設定すれば,N2錯体の電気化学的還元によりアンモニアが発生する事が明らかになった。