表題番号:2018B-177 日付:2019/03/27
研究課題形状記憶合金ワイヤの高速変形ダイナミクスの解析とソフトアクチュエータへの応用研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 澤田 秀之
(連携研究者) 早稲田大学 助教 重宗宏毅
研究成果概要
形状記憶合金(SMA)の相変態は熱の移動によって引き起こされるため、これまでは高速動作が要求されるようなアクチュエーションには不向きであると考えられていた。申請者らはこれまでに、SMAワイヤにパルス電流を流すと、その周波数に同期して300Hzを超える周波数まで、十分に触知が可能な振動が発生することを見だした。本研究では、Ti-Ni-Cu系SMAワイヤを中心とし、その高速伸縮動作と時間応答を精密に測定し、物理シミュレーションと共にその物性的特性を考察した。更に、SMAの変態動作のダイナミクスならびに変態量を正確に制御する手法を提案し、微小振動や微小変位の提示が可能なソフトアクチュエータへの応用展開を行った。