表題番号:2018B-168 日付:2019/04/07
研究課題新規熱電変換材料創製に資する無機材料合成技術の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 黒田 一幸
研究成果概要
物質中の規則性ナノ空間と熱電性能との相関を実証することを目指し、ナノ空間のサイズや形状、配列を精密に制御した金属酸化物作製手法の確立を目的とした。優れた熱電特性が期待されているものの、従来手法では作製が困難とされていたN, Nb共ドープTiO2の規則性細孔配列を有するナノ多孔体を作製することに成功した。NbドープTiO2ナノ多孔体を作製後、細孔形状を保持しつつNをドープする多段階的な反応により作製が可能となることを明らかにした。層状LiCoO2ついても多段階合成の有効性も示した。この作製手法の確立は無機材料合成技術の開拓や新規熱電変換材料の創製に貢献しうる非常に重要な成果である。