表題番号:2018B-165 日付:2019/04/01
研究課題地震を巡る言説空間:1985年のメキシコ大地震とジャーナリズム
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 准教授 岡田 敦美
研究成果概要

本研究は、1985年のメキシコ大地震について、メキシコのメディアや言論が如何なる応答を見せたのか、そして当時のメキシコの言論の災害を巡る特質はどのようなものだったのかを明らかにしようとするものである。当時(1980年代半ばから後半にかけて)のメキシコは、長く続いた従来の政治や社会の既定路線がほころびつつある時代であり、そのきっかけの一つが、首都における災害の勃発であったが、1980年代後半は、従来無かったような大きな出来事が他にもいくつもあり、地震はその一つの重要事項だったのは事実だが、複数の大きな問題の一つであったと考えることもできる。