表題番号:2018B-164 日付:2019/03/24
研究課題人工知能がもたらす結果に対する一般の人々の責任判断:判断の心理過程と文化差
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 准教授 膳場 百合子
研究成果概要
AI(人工知能)と人間(個人)と組織がそれぞれ同じ被害をもたらした場合、被害に対する一般の人々の責任判断がどう異なるかをweb調査で日米比較した。その結果、いずれの文化でもAIは人間や組織より善悪判断能力を欠く存在とみなされ被害の責任を問われにくく、さらにAIの場合は、人や組織の場合より、監督する立場にいる他者(組織のトップや行政機関など)に責任が波及しやすいことが明らかになった。また、文化差として、結果の直接原因をつくった行為者を責める傾向はアメリカ人の方が強く、因果的に離れた対象(社会全体)を責める傾向は日本人の方が強い、というパターンが見られた。