表題番号:2018B-161 日付:2019/04/11
研究課題中間層の縮小と再形成に関する経済学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 篠崎 武久
研究成果概要
 本研究は、世帯所得の観点から見て中間層に含まれる者の割合が時系列的に低下している背景要因について明らかにすることを目的としている。2018年度の研究では、中間層の主要な構成主体であると推察される正規雇用的な労働者に注目し、2000年代から2010年代にかけて正規雇用的な労働者の賃金がどのように変動したかを明らかにした。性、学歴、年齢などの情報に基づき正規雇用的な労働者を区分し、同一区分における2008年と2018年の賃金を比較したところ、この10年間に賃金が上昇したのは、区分数ベースで約4分の1、労働者数ベースで約6分の1であった。