表題番号:2018B-145 日付:2019/02/01
研究課題ベントナイト系緩衝材の長期経年変化に関するナチュラルアナログ的実験研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 小峯 秀雄
(連携研究者) 持続的未来社会研究所 研究院講師 王海龍
(連携研究者) 創造理工学研究科 修士2年 伊藤大知
(連携研究者) 創造理工学研究科 修士1年 白河部匠
(連携研究者) 創造理工学研究科 修士1年 市川雄太
研究成果概要
高レベル放射性廃棄物地層処分では,ベントナイト系緩衝材の長期変質の工学的評価が求められる.著者らは緩衝材が長期的な膠結作用に伴い固結すると考え,ベントナイト原鉱石をナチュラルアナログとして,膨潤による隙間充填性(自己シール性)の年代変化を研究対象としている.本研究では,地質年代の異なる日本産,アメリカ産,中国産のNa型ベントナイト原鉱石を用いて,固結を保持した不攪乱供試体と除去した再構成供試体を作製し,供試体上部に所定の隙間を設けた時の一次元自己シール性を調査した.その結果いずれの原鉱石においても,不攪乱供試体の隙間充填後の発生圧力は再構成供試体の1/2以下に低下したものの,隙間充填性は失われない結果が得られた.