表題番号:2018B-143 日付:2019/02/12
研究課題 陸上に氾濫する津波の三次元的挙動解明と減災への応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 柴山 知也
(連携研究者) 創造理工学研究科 大学院修士課程学生 石井秀憲
(連携研究者) 理工学術院総合研究所 研究院講師 高畠知行
(連携研究者) 創造理工学部 教授(任期付) Miguel Esteban
研究成果概要
 陸上に氾濫した津波では周辺に存在する構造物の遮蔽効果を用いれば、波力を低減できる。水理実験では、津波水槽内で角柱構造物周辺の流速場をPIVを用いて計測し、流速・渦度の時間的・空間的変化を計測した。汀線と平行方向に構造物を配置した場合、浸水深は角柱間の距離に依存して変化し、運動量流束が角柱を設置しない場合と比較して40~140%程度変化した。この他にもいくつか配置を検討し、構造物の配置により運動量流束の最大値が10~140%変化することが解った。 また、乱流モデル(DES)を用いた3次元数値計算により、流速場及び浸水深を再現し、運動量流束の低減効果の高い配置パターンを提示した。この結果は、構造物配置を設計する上で有用である。