表題番号:2018B-097 日付:2019/04/03
研究課題海洋構造用CFRPの生物付着防止材料の開発と海水環境疲労特性評価技術の構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 准教授 細井 厚志
研究成果概要

本研究では,長期間海水浸漬させた平織CFRP積層板の強度低下挙動の評価,劣化メカニズムの解明を目的とした.試験結果より,引張-引張疲労強度及び引張-圧縮疲労強度は,海水浸漬によって低サイクルで疲労強度は低下していたが,高サイクル域では収束した.一方,圧縮-圧縮疲労強度は,全領域で疲労強度は低下した.実験で得た結果からEpaarachchi and Clausenの疲労寿命予測モデルを用いて,長期疲労海水浸漬時における疲労寿命予測を行った.その結果,疲労寿命予測曲線は,各条件で実験値と良い一致を示し,長期海水浸漬によって,構成基材の劣化が収束傾向となり,同様の破壊メカニズムを有したことが示唆された.