表題番号:2018B-096 日付:2019/03/19
研究課題易動度、熱力学的因子、原子半径比による液体金属の拡散係数の定式化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 鈴木 進補
研究成果概要
 液体金属の拡散係数は,拡散現象の理解に不可欠な物性値である.本研究は液体金属の拡散係数測定方法の検討を目的として研究を行った.安定密度配置とシアーセル法を用いた液体Sn中におけるBiの不純物拡散係数及びSnの自己拡散係数の同時測定を行った.また液体SnPb合金における相互拡散係数の解析手法の検討を行った.そしてIn-situ蛍光X線を用いた液体金属の拡散係数測定装置の開発を行った.それらの実験の結果,自己および不純物拡散係数と原子半径の関係において,従来易動度に関するパラメータと示されてきた値に対して,本研究の自己拡散係数の値が一致した.以上より,拡散係数と原子半径には線形の関係があることが示唆された.