表題番号:2018B-082
日付:2019/02/04
研究課題持続的競争優位を可能にするビジネスモデル~外部から見えにくい構造の解明
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 大学院経営管理研究科 | 教授 | 山田 英夫 |
- 研究成果概要
優れたビジネスモデルを構築しても、競合他社に同質化されてしまう例が少なくない。その原因の1つとして、ビジネスモデル構築のツールとして多用されている「ビジネスモデル・キャンバス」の9セルの中に、持続的競争優位を検討するセルが欠けており、自社と顧客の分析に偏ってビジネスモデルが構築されている可能性がある。
本研究では競合他社に同質化されにくい、同質化されても競争優位が揺るがなかった企業の事例研究を通じ、持続的競争優位を保持できるビジネスモデルの特徴を解明した。
選択した事例は、過去拙著(2014、2015、2017)に抽出した企業から選んだ。ヤマト運輸、スーパーホテル、リロバケーションズ、食べログ/ぐるなび、ツタヤディスカス、リブセンス、ソニー損保、JR東日本である。
事例研究を通じ、持続的競争優位を保持しているビジネスモデルには、「顧客にとって便益が高いと思われる部分に、企業の収益の源泉がある」という共通項が見られた。