表題番号:2018B-078 日付:2019/04/07
研究課題認知バイアスは認知能力に起因するのか?ー実験による検証ー
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 准教授 尾崎 祐介
研究成果概要

経済学の分野では効用関数の測定は重要なテーマである。なぜなら、多くの経済学のモデルは効用最大化を基礎にしているので、より実際と整合的な効用関数に基づいた分析が必要だからである。また、最近の経済実験では認知能力が与える影響を分析した研究が注目されている。自然な流れとして、それらを統合した研究も進められている。本研究課題では確率加重関数と双曲割引を考えて、それらと期待効用と指数割引の乖離に認知バイアスが与える影響を実験により検証することを目的としている。伝統的な経済学が想定している合理性と実際の乖離を認知バイアスと呼ぶ。本研究課題では認知バイアスに認知能力が与える影響を検証する研究と換言することができる。経済実験を実施するためには、科研費により研究費を確保することが必要になる。今年度は科研費が採択された場合、速やかに経済実験が行えるように経済実験のデザインを進めている。