表題番号:2018B-077 日付:2019/04/07
研究課題カタストロフィ曖昧性が金融市場に与える影響ー理論と実験によるアプローチー
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 准教授 尾崎 祐介
研究成果概要

本研究課題では曖昧性の導入が金融市場に与える影響を多面的に分析することである。一般的に、社会科学の分野では不確実性は「リスク」と「曖昧性」に分類される。それらは測定可能性によって識別され、測定可能性とは不確実性が確率によって表現できることを意味している。「リスク」は唯一の確率によって表現される不確実性であり、「曖昧性」はそのような表現ができない不確実性であり。知識や経験が十分な場合は不確実性をリスクで描写できるが、それらが不十分な場合は曖昧性で描写する。本研究では、株式市場だけでなく、債券市場、保険市場など色々な市場を対象としているので、金融市場と呼んでいる。今年度は保険市場と関連性の高い医療意思決定に対する曖昧性の影響について分析を行った。本研究では、同時疾患に対して曖昧性を導入して、その影響を考察した。研究は国際学会などで報告を行い、現在、国際学術誌で審査中である。